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マイクロソフト、日本地図センター監修によるデジタル地図のパートナーソリューションを発表

» 2005年06月21日 20時33分 公開
[ITmedia]

 マイクロソフトは、デジタル地図(GIS)の分野において、財団法人日本地図センターの協力を受けてパートナーソリューションを展開していくことを発表した。

 本発表は、マイスターによるVisio用地図データおよびVisio用地図作成アドインツールの発売に合わせたもの。Visio用地図データの「vMapシリーズ」は、数値地図2500(空間データ基盤)および数値地図25000(空間データ基盤)をベースにVisio 2003専用のドキュメント形式で提供されるベクター地図で、日本地図センターが監修する。またアドインツールの「Mapic2」は、国土地理院刊行の数値地図をVisio 2003の図面上に描画する機能を提供するソフトウェア。最新バージョンでは、データマッピング機能として総務省統計局が提供する「統計データ」(統計GISプラザで公開している統計データ)と国土交通省が提供する「街区レベル位置参照情報」を使用して、Mapic 2で作成された地図図面上に、グラフ(円グラフ・棒グラフ)や目印となるフラグなどの専用シェイプを、住所情報をもとに配置表示させる事が可能。

 vMapシリーズおよびMapic2とVisio 2003の連携により、現場の業務担当者が安価かつ簡単に短時間で正確な地図を描くことができるようになる。同時に、その地図に関連する情報、例えば地区毎の売上げ情報や分布情報などを連携し、Visioのデータ集計機能を使うことで、分析機能をもつGISツールとしての活用も可能になる。

 日本地図センターの監修のもと作成されたデジタル地図と、Visio 2003 のデータ連携機能を使用すれば、簡単な操作で非常に精度の高い、地図に関するソリューションを実現する事ができる。マイクロソフトでは、これまで高価で限られた人にしか使えなかったデジタル地図情報を安価に提供することで、現場の業務担当者にとってより使いやすい地図ソリューションの普及を推進していくという。

 vMapシリーズは、6月末に東京都23区の縮尺1/2500の地図がリリースされる。縮尺1/25000版および政令指定都市版地図も順次リリースされる予定。23区の各区単位にCD1枚で提供され、予定価格は税込み2,100円。なお、アドインツールのMapic2は52,500円で6月30日より発売開始。

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