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FBI、11カ国で海賊ソフトを一斉摘発

» 2005年07月01日 08時01分 公開
[ITmedia]

 米連邦捜査局(FBI)の主導で6月29日、国際的な海賊ソフトの一斉摘発が行われ、11カ国で計90カ所を捜索するととともに、容疑者を逮捕した。

 米司法省の30日の発表によれば、FBIではソフトや映画、音楽、ゲームの違法コピーをインターネットで配布している犯罪組織の摘発を目的とした「Operation Site Down」作戦を展開。29日の捜索で押収された海賊版は、少なく見積もっても5000万ドルの価値があるという。

 米国では70カ所の捜索を行い4人を逮捕した。このほかカナダ、イスラエル、フランス、ベルギー、デンマーク、オランダ、英国、ドイツ、ポルトガル、オーストラリアでも捜索を実施し容疑者を逮捕。オンライン配信サイト少なくとも8件を閉鎖させた。

 Site Down作戦では、「warez」と呼ばれる地下組織に海賊版ソフトを供給している、いわゆる「リリース」集団に狙いを定めた。これら集団ではユーティリティやアプリケーションソフト、映画、音楽、ゲームに至るまであらゆる海賊版を手掛け、Adobeの「Photoshop」や映画「スター・ウォーズ エピソードIII」などの海賊版も配布していたとされる。

 捜査当局ではこれまでに、こうした地下組織のメンバー120人以上を特定、今後も捜査を続けてさらに容疑者を特定・追及する構えだとしている。

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