王子製紙は7月4日、スイスの写真用紙大手ILFORD Imaging Switzerlandの全株式を取得したと発表した。同社は銀塩写真用印画紙などで知られるILFORDグループのインクジェット用紙専業メーカー。王子は同事業で世界トップクラスのシェアを獲得する。
ILFORDは19世紀に創業した印画紙の老舗。銀塩からインクジェットへの移行に対応し、レジンコート(RC)光沢タイプのインクジェット用紙で三菱製紙に次ぐ世界シェアを持つ。ILFORD Imaging Switzerlandはインクジェット用紙専業。2004年12月期の売上高は約150万スイスフラン(約129億円)。
王子は「ILFORD」などに関して知的財産権を取得し、「Galerie」ブランドなどで用紙を販売する。買収で高級インクジェット用紙の総合的なラインアップと高シェアを獲得し、今後の成長が見込める同分野で世界展開を強化する。
株式はオランダの持株会社ILFORD International Holdingsから取得した。英ILFORD Imagingは現在管財人の管理下にある。
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