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IBM、サービス部門の幹部再編

» 2005年07月20日 08時22分 公開
[IDG Japan]
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 米IBMはグローバルサービス部門の再編を実施、ジョン・ジョイス氏(51)に代わって幹部2人を責任者に就任させる。

 ジョイス氏はIBM勤続30年で、最高財務責任者(CFO)の職も歴任。今回IBMを去り、IT投資会社のSilver Lake Partners入りする。グローバルサービス部門の責任者はジニ・ロメッティ氏(47)がエンタープライズビジネスサービス担当上級副社長に、マイク・ダニエルズ氏(51)がITサービス担当上級副社長に就任。2人はサム・パルミサーノCEOの直属となる。同社はこの人事について7月19日、従業員に通知した。

 今回の構造再編では幹部のボブ・マッファト氏(49)も新たな職務を担い、職名が変わっている。これまでは統合サプライチェーン担当上級副社長だったが、新たな肩書きは統合業務担当上級副社長となった。

 この不明瞭な肩書きには、IBM勤続27年のベテランである同氏が担う重要な役割が隠されている。同氏はIBMの膨大なサプライヤーネットワークに働き掛けて調達と製造態勢を改善し、システムの合理化を推進。IBMの推計ではこれによって年間数十億ドルのコスト削減につながっている。モファット氏は今回、IBMグローバルサービスの世界業務でもこれと同じような効率達成の役割を担うことになったと、同社広報は説明している。

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