MicrosoftはVistaの重要な新ツールとして、「Virtual Folders」とデスクトップ検索の非常に魅力的なデモを披露した。しかしわたしの限定的なテストでは、これらを同じ建設的な方法で動かすことはできなかった。
その代わりに、わたしがVistaデスクトップで今手にしているのは混乱だ。メタデータ検索や永続的な検索フォルダのように重要な機能を思った通りに動かせないのはいらだたしい。β2ではこれが修正されるものと期待している。
まだしばらくは、MicrosoftとAppleのどちらがこれらの機能をうまく実装できるか判断できないだろう。少なくとも場合によっては、Microsoftのデスクトップ検索の方がかなりリッチなように見える。
Vistaでの検索は、ネットワーク全体から情報を探すやり方を劇的に変えるだろうというのがわたしの印象だ。だが判断はβ2――そのときにはもっと証拠がそろっているはずだ――と来年の正式リリースまで保留にしておく。
最初にUIと検索機能に触れたのは、ほとんどのユーザーがWindows Vistaに関してすぐに気づく要素だからだ。これまでこのOSに対する注目が、ほとんどセキュリティに関連していたことも理由だ。
セキュリティの改善点の多くは、仮に見えるとしても「覆いの下」でしか見えない。例えば、マルウェアが合法的なソフトに不正を働かせるのを阻止するために、ポート利用を監視するソフトが追加されたことは確認できなかった。だがわたしは、その機能は存在する(あるいは正式リリースの前に搭載される)と受け止めている。
同様に、MicrosoftがVistaにおいて「危険な面」をどうやって減らしたかは「見えない」が、同社の説明を聞けば、満足してうなずく。
Windows Vistaで、Microsoftは現代のOSが基本的なセキュリティ機能として持つべきものをほとんど実装したようだ。つまり、システムをロックダウンしてマルウェアが被害を及ぼしにくくしたということだ。
わたしが気に入っている機能の1つ――たとえそれをβ1で使うのがちょっと面倒でも――は、ユーザーの権限を制限し、アプリケーションのインストールなどダメージをもたらす可能性のある作業を行う前に、管理者パスワードを要求するというものだ。ユーザーが、お粗末なアプリケーションのおかげでほとんどの人が必要だと思っている管理者権限ではなく、ユーザー権限「のみ」でやっていけるとMicrosoftは時間が経つにつれ信じるようになったのだ。
MicrosoftはVistaで、自己修復システムに近づいている。Vistaは問題を報告して解決策をダウンロードするにとどまらない。今のところ、この分野における進歩は緩やかなため、期待はしていない。
Windows Vistaの「明確さ」と「信頼」について語ってきたが、「接続」機能についてはあまり試してみる時間がなかった。おそらく、VistaがわたしのSmall Business Serverネットワーク上ではうまく動かないと分かったからだろう。
今の最初の段階では、思っていたよりもVistaを気に入っている。たとえβ1に実際にはあまり機能がなくても、これにはもっといいOSが登場するというヒントがたくさん詰まっている。
β1を持っていなくても、そんなに損はしない。そこそこの規模のIT部門ならVistaを試してみるべきだが、それは、ほとんどの管理者やシステム担当者はそうしなくてもいいということだ。
β1の記事を読んで、β2を心待ちにするのが一番いい。それまでには、Windows Vistaは本当に素晴らしいOSになっているだろう。
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