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HP元CEOのルー・プラット氏が死去

» 2005年09月10日 07時20分 公開
[ITmedia]

 Hewlett-Packard(HP)元CEOのルー・プラット氏が9月8日に死去した。64歳だった。死因は脳動脈瘤と伝えられている。

 プラット氏は1966年から1999年まで33年間HPに勤務し、医療製品部門のエンジニアから出発して1992年には社長兼CEOに上り詰めた。翌年には会長職も引き継ぎ、Agilent Technologiesの分社化などを主導した後、1999年に引退してカーリー・フィオリーナ氏に社長兼CEOを引き継いだ。

 HPを退任後は2003年にBoeing会長に就任。現在まで筆頭取締役を務めていた。Boeingのジム・マクナーニー会長、社長兼CEOは訃報を受け「ルーはBoeingが最もその手腕を必要としている時に、強さと気品、尊厳と誠実さをもって当社を導いてくれた」との談話を発表した。

 HPのマーク・ハードCEOも同日追悼の談話を出し、「ルーはHPとHP社員を深く愛した。同氏を失った悲しみは全社に広がっている。天性の指導者で誰からも好かれ、対峙した相手には揺るぎない印象を与える人物だった。同氏の人との接し方と経営手腕は、人の良識において極めて高度な基準となった」と述べている。

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