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携帯電話のセキュリティ仕様標準化へ

» 2005年09月28日 08時22分 公開
[ITmedia]

 セキュアなコンピューティングのための仕様策定団体Trusted Computing Group(TCG)は9月27日、携帯電話と携帯アプリのセキュアな利用を目指すガイドラインを公開した。来年上半期にはデータとコンテンツを守るための標準仕様を策定する意向。

 同団体ではネットワークに関係した事実上全デバイスの構築基盤となる仕様の提供を目標としている。最近の携帯電話はコンピューティング業務やインターネット接続、電子商取引、コンテンツ配信に使われることも多く、世界的な普及に伴いセキュリティ上の懸念が浮上してきたと解説。PCと同様、こうした電話はウイルスやマルウェアのホスティングや伝送に使われる可能性があり、仮想的・物理的な盗難に遭う恐れもあると指摘している。

 TCGの携帯電話作業部会にはEricsson、Motorola、Nokia、Samsung、ソニーなどの携帯電話メーカーやIBM、Intelといった大手が参加。重要なセキュリティ問題の特定とそれに対するアプローチの標準化、信頼できるコンピューティングのコンセプト実装に当たっている。

 27日に公開されたガイドラインでは、携帯電話に保存されたユーザー情報を守るためのデバイス認証のほか、コンテンツ保護のためのデジタル権利管理実装などが盛り込まれた。今後この指針に沿って仕様を策定し、業界に採用を呼び掛けていく方針。

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