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フィッシング報告件数微減、詐欺サイト数は増加

» 2005年10月14日 07時45分 公開
[ITmedia]

 フィッシング対策組織Anti-Phishing Working Group(APWG)は10月13日、8月のフィッシング詐欺動向に関する報告書を発表した。

 8月にAPWGに報告されたフィッシングの件数は1万3776件で、7月の1万4135件からわずかに減少した。しかし詐欺に使われたサイトの数は5259件と過去最高になっており、これは攻撃の標的拡大、および1つの攻撃で複数のサイトを使うようになっている傾向を反映したものかもしれないと指摘している。詐欺サイトの平均オンライン時間は5.5日。

 フィッシング攻撃で悪用される企業名は84に増え、北米と西欧では小規模の金融機関の名をかたったフィッシングも増えているという。また、インターネットサービスプロバイダー(ISP)をかたってユーザーのクレジットカード情報などを盗もうとする攻撃も増加した。

 フィッシングサイトが大手企業のサイトでホスティングされていたケースも数件報告されたという。これが原因で正規サイトがフィッシングサイトとしてブラックリストに登録され、フィッシング対策ツールバーで遮断されてしまう事例も発生した。

 フィッシングサイトをホスティングしている国は米国の27.9%を筆頭に、中国12.15%、韓国9.6%、フランス4.07%、日本3.65%の順となっている。

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