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NECエレ、LSI共通プラットフォームのメディアI/Fを公開

» 2005年11月14日 20時07分 公開
[ITmedia]

 NECエレクトロニクスは11月14日、システムLSIの共通プラットフォーム「platformOViA」について、マルチメディア関連のインタフェース仕様を確定し、公開した。

 画像や音声などのマルチメディアデータをハード−ソフト間でやり取りするためのインタフェース。OSはLinuxを想定し、ハード依存のマルチメディア制御をあらかじめアプリケーションから分離して共通インタフェースとして用意しておくことで、Linux用アプリケーションの資産化が可能になる。

 同プラットフォームは、デジタル家電や携帯電話など向けに、システムLSIやOSなどの基本部分をあらかじめ共通化して提供する(関連記事参照)。製品メーカーは独自ソフトの開発に専念できる上、別の製品にもソフト資産を流用でき、開発効率が高まる。セットメーカーのソフト開発の負担が高まっているのに対応し、松下電器産業とルネサステクノロジも同様のプラットフォーム化を進めている。

 NECエレクトロニクスのOViAは、パートナー企業が持つミドルウェアなどを豊富にそろえたのが特徴。同日スタートしたパートナープログラムでは、「NetFront」のACCESSや「ATOK」のジャストシステムなど17社の製品を、顧客企業がNECエレクトロニクスから一括調達できるようにする再販制度などを導入した。

 OViA対応評価ボードやOSなどは来年初めから提供する予定。来年下半期以降にはOViA対応システムLSIも本格展開する計画だ。

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