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2006年の半導体市場は8%増を予想――IDC

» 2005年12月01日 08時51分 公開
[IDG Japan]
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 来年の世界半導体市場は2005年をしのぐペースで成長する見通しだ。通信とIT市場が押し上げる形で半導体販売額は8%増え、2400億ドルを突破する見込み。IDCが11月30日明らかにした。

 今年の半導体販売額は、IDCの当初の予想を上回る見通し。数回にわたって見直しを行った後、現在の予想では5%増の約2240億ドルが見込まれている。IDCでは2005年当初、半導体販売額は2.5%減少すると予想していた。これは、需要を正確に予想することがどれほど難しいかを物語っている。

 「今年需要がこれほど強くなるとは予想していなかった」。IDC半導体研究副社長、マリオ・モラレス氏は台北で開かれた記者会見でこう語り、特に携帯電話とPC出荷が伸びたと指摘した。

 半導体販売の伸びは、ITと通信市場の全般的な成長にけん引されており、この両分野とも2005年末の段階で5%強の成長が見込まれるとIDCは予想する。これは企業の支出が堅調なこと、およびPCとモバイルPCの購入が主な要因となっている。

 2006年はこれと同じ製品、および、Microsoftが最近発売したXbox 360やソニーのプレイステーション 3などのゲーム機、デジタルテレビなどの家電製品が重要になると、モラレス氏。メモリチップ、特にNANDフラッシュメモリも、かつてなく多数の製品に用いられるようになり、半導体市場の成長要因となる見通しだ。

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