NECは12月2日、カーボンナノホーンを高純度に量産する技術を開発し、市場調査を目的とした無償サンプル提供を始めたと発表した。提供先企業に用途開拓を促進、需要を喚起することで、カーボンナノホーンを低コストで安定供給できる体制の構築を図っていく。
カーボンナノホーンはカーボンナノチューブの一種。直径2〜5ナノメートル、長さ40〜50ナノメートルの不規則な形状が数百本ほど集まり、直径100ナノメートルほどの球形集合体を形成している。燃料電池や大容量キャパシタなどへの応用が期待されている。
NECは、炭素のかたまりに二酸化炭素レーザーを照射して製造する「レーザーアブレーション法」の装置を大型化するなどし、室温で純度95%のカーボンナノホーンを1日に1キロ以上製造できるようにした。従来の実験室レベルの装置では1日に数グラム程度が限界だった。
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