Apple Computerのコンシューマー向けアプリケーションスイートである「iLife '06」は、従来のデジタルハブ用アプリケーションをさらに推し進め、ポッドキャストをはじめとする個人の情報発信に必要なオーサリング環境をまとめた統合アプリケーション環境となった。
まず、写真に関してはインターネットのストレージサービスである.Mac会員制サービスを改訂し、アップロードした写真をほかのユーザーに向けて公開する「フォトキャスティング」機能を追加した。これまでも.Macを使った写真共有はホームページ公開の形で可能だったが、今回はRSSフィード機能が追加され、新着の写真を読者に対して知らせることが可能となった。これは、iLife '06に搭載される新しい「iPhoto 6」と.Macサービスを組み合わせることで可能となる。
iMovieは「iMovie HD 6」となり、今回からビデオポッドキャスト作成機能を持つことになった。作成したムービーはiPodで利用可能なビデオポッドキャストとして登録することが可能になる。
ポッドキャスト作成に便利なオーディオ編集機能は、「GarageBand 3」が備えることになった。拡張ポッドキャストで利用されるアートワーク用のトラックがGarageBandで編集可能になるほか、無料のジングル、音声品質を向上させるエフェクト、iChatを使って音声インタビューを取り込む機能などが可能となっている。
なお、「iDVD 6」では待望のサードパーティ製DVDライターがサポートされるようになった。
これらのツールを使ってオーサリングしたコンテンツをまとめ、Webにアップするソフトウェアとして新たに登場したのがiWebで、Appleが用意したテンプレートを使い、.Macサービスにブログなどの形でコンテンツを公開することが可能になる。
このアプリケーションスイートは、Intel Dual Coreにネイティブ対応したユニバーサルバイナリアプリケーション。iLife '06の国内価格は8800円。Apple Storeによれば出荷予定日は3週間後となっている。
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