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国内ディスクシステム市場、出荷容量は年6割拡大

» 2006年06月29日 20時26分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanが6月29日、国内ディスクストレージシステムについて、総出荷容量が2005〜2010年まで年平均56.9%の高率で拡大するとの中期予測をまとめた。一方、金額ベースの成長率は年平均0.4%にとどまるという。

 2005年の同市場は、出荷容量が144P(ペタ)バイトで前年比49.9%増だったのに対し、売り上げは2848億9900万円と同3.6%減のマイナス成長だった。

 2010年までの中期予測によると、期間の前半は電子メールやWeb、画像などのデータが容量拡大の伸びを支えるが、中盤からは日本版SOX法などに対応した長期保存データやバックアップデータ、ユビキタス的な新サービスなどが新たにけん引役に加わると予測。2010年には、出荷容量は2005年の10倍近い1370Pバイトに達する見込みだ。

 一方、HDDの容量拡大や、ストレージシステムにATA/Serial ATAの採用が進むなどして平均Gバイト単価が低下するため、売り上げの伸び率は低率にとどまる。2010年の売り上げ規模は2910億3900万円との予想だ。

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