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ライブドア元役員、“稼げるソーシャルネット”で再出発(2/2 ページ)

» 2006年08月17日 11時17分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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 posh me!には今後、プロフィール公開機能やメッセージ送受信、日記、コミュニティ機能など、mixiと同様の機能を一通りそろえる予定。ユーザーの顔が見えるようにし、評価の信頼性を高めたり、ユーザー同士が共同作業できる環境を作って「お金が動くようにする」のが、これらの機能を付ける狙いだ。ユーザーが活発に情報発信し、コミュニケーションするmixiのような仕組みに、確実に稼げるサービスを載せていく。

 目指す姿は、Amazonの書評やリコメンドシステムに近いという。Amazonの書評は「本について何か言いたい、発言を誰かに見てもらいたい」という自己顕示欲の発露。これが他ユーザーに書籍を買わせ、収益アップにつながっていく。posh me!も、ユーザーの自己顕示欲やコミュニケーション欲求が、収益に直結する仕組みを築いていく考えだ。

システムの外販も

 同社は、posh me!を“見本”と位置づけ、ソーシャルネットを基盤にしたシステムの企業向け外販も行う計画だ。想定顧客は、楽天のようなECサイト。ユーザーのプロフィールと行動履歴データベースを元にリコメンドしてやれば、売り上げは確実に上がるという。

 「この間楽天でテーブルを買ったが、テーブルに合う椅子を探すのに苦労した。『このテーブルを買った人はこんな椅子も買っています』というリコメンドがあれば、信じて買っただろうに」(羽田さん)

 この仕組みはECサイトだけでなく、TSUTAYAのようなリアル店舗にも適用できるという。携帯電話からDVDのユーザーレビューが見られるようにしたり、ユーザーの属性やレンタル履歴から好みそうな映画をリコメンドする、といった仕組みが考えられるという。

 「ソーシャルネットは、あらゆる業界にマーケティングツールとして利用してもらえる」(羽田さん)――ネット業界にとどまらず、リアルとの接点を大事にし、新たな市場を開拓して行きたい考えだ。

画像 六本木ヒルズすぐ側のマンションにあるゼロスタートのオフィス
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