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エプソンの中間、営業利益3.5倍に プリンタ利益改善で

» 2006年10月25日 20時42分 公開
[ITmedia]

 セイコーエプソンが10月25日に発表した2006年9月中間期連結決算は、売上高は前年同期より5.9%減ったが、営業利益は前年同期比3.5倍に急伸。インクジェットプリンタ事業で利益率が向上した。

セイコーエプソンの株価チャートセイコーエプソンの株価チャート(1年:縦軸の単位は円)

 売上高は6773億9000万円、営業利益は209億5900万円、経常利益は同2.4倍の208億8000万円、純利益は4億1200万円(前年同期は11億6000万円の損失)。

 インクジェットプリンタで利益重視の商品構成に変えたほか、販管費を含むコスト削減を行って採算が改善した。プリンタ事業を含む情報関連機器事業の売上高は、価格低下の影響で、前年同期比5.2%減の4179億9300万円となったものの、営業利益は323億800万円と同2.1倍に伸びた。

 電子デバイス事業は、ディスプレイの価格低下やシステムLSIの不調の影響で大幅な減収。売上高は同10.4%減と2310億7200万円、営業損失は83億3300万円と、前年同期の30億9500万円から約2.7倍に拡大した。

 精密機事業は、時計販売で高付加価値商品の構成比が上昇するなど好調。売上高は前年同期比7.2%増の460億6500万円、営業利益は同2.7倍の27億8600万円。

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