WWWのハイパーテキストを考案、開発したティム・バーナーズ−リー氏らの主導により、英サザンプトン大学と米マサチューセッツ工科大学(MIT)が11月2日、Web研究調査会「Web Science Research Initiative(WSRI)」を結成したと発表した。同会はWebの成長の基盤となる科学、技術、社会的課題に取り組む。
同会の創設ディレクターの1人、バーナーズ−リー氏は、「Webの普及から10年を迎えるが、Webがどのように発展してきたかについては、ほとんど知られていない。またWebの設計、運営、社会への影響に関する科学的調査にいたっては、表面的なことしかなされていない」と指摘する。
MITとサザンプトン大のイニシアチブは、Webをあらゆる角度から調査、研究するため、多くの専門分野の科学的な調査をコラボレートする機会を、科学者や学者に提供する。そして次世代の研究者のために、Web科学の新たな研究分野を開拓することを目的としている。
WSRIはMIT、およびサザンプトン大学を拠点とする。まずは共同リサーチプロジェクト、ワークショップ、学生交換からスタートする。
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