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Windows VistaをTablet PCに入れてみた(2/2 ページ)

» 2007年02月01日 16時59分 公開
[Anne Chen,eWEEK]
eWEEK
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 4セルバッテリーの場合、テストに使ったThinkPad X60 Tabletの駆動時間は約3時間だった。消費電力の大きいVistaの性質を懸念していたものの、Windows XP Tablet Edition使用時とは違って、Vista使用時に目立ったバッテリー性能の低下は見られなかった。

富士通のLifeBook T4215

 富士通のLifeBook T4215は、タブレット機能を多用するが、従来型のノートPCとしても使いたい人に最適なコンバーチブルモデルだ。

 昨年後半にリリースされたこのマシンの基本構成は、Intelの1.66GHz Core 2 Duo T5500プロセッサ、512MバイトのRAM、40GバイトのHDD、802.11a/b/gネットワークにアクセスできる内蔵Wi-Fiモジュールを搭載する。基本構成の価格は1799ドルで、DVD/CD-RWコンボドライブも付く。

 テストに使ったLifeBook T4215は2GHz Core 2 Duo T2700プロセッサと1GバイトのRAM、100GバイトHDDで強化した。視野角の広い屋内・屋外対応ディスプレイ、2層マルチフォーマットDVDドライブも付けた。この構成の価格は2429ドルだ。

 VistaをLifeBook T4215で走らせたいユーザーには、1GバイトのSDRAM購入をお勧めする。

 Lenovo X60 Tabletと同様、われわれのLifeBook T4215はWindows XP Tablet PC Edition 2005が出荷時に搭載されていた。Vistaインストール前にMicrosoftのWindows Vista Upgrade Advisorを実行したところ、この評価機のハード構成にはVista Businessが最適だと診断された。Advisorは、Vistaにアップグレードする前にNorton AntiVirusとToshiba Bluetooth Stackをアンインストールするよう警告した。

 Vistaのインストールには1時間ほどかかった。最初に同OSを起動してすぐに、評価機をスキャンしてWindows Experience Indexでのスコアを出した。われわれの構成では5点満点中2.3で、Windows Aeroを実行したときのグラフィックス性能がネックになった。だがプロセッサ性能に関しては極めて高いスコアが出た。

 グラフィックススコアが低かったにもかかわらず、評価機はAeroを快適に処理した。LenovoのThinkPad X60 Tabletの場合と同様、Vistaは手書き体験を大幅に改善した。手書き認識はVista搭載前よりも高速に、正確になり、フル機能のTIP(タブレット入力パネル)のおかげで入力は容易になった。

 しかし、最初にVistaを実行したときには、LifeBookのペンのキャリブレーションが1インチ以上ずれていた。リブートしたらこの問題は直ったが、評価機のペンと画面はThinkPad X60 Tabletほど反応が良くなかった。例えば、ペンフリックではペンを正確に動かせなかった。ThinkPadの方がずっと許容できた。

 また、LifeBook T4215でVistaを走らせている最中に、指紋リーダーの使用に関して幾つか問題が発生した。だがそれ以外では、富士通のサイトからフィックスをダウンロードするくらいでは容易に解決できないようなドライバの問題はなかった。

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