HOYAとの経営統合問題で揺れるペンタックスは5月11日、2009年度(2010年3月期)までの中期計画を発表した。カメラなどを含むイメージングシステム事業など3事業をコア事業に位置付け、デジタル一眼レフ(DSLR)の生産台数を100万台体制に引き上げる目標を掲げた。
DSLRは入門、中級、上位機種を市場投入し、ラインアップを拡充。さらに交換レンズ群、アクセサリーも充実させ、一眼レフシステムを強化する。コンパクトカメラは収益を重視。海外販売体制も見直すなどし、同事業で09年度に営業利益率5%の必達を掲げる。
同日発表した07年3月期の連結決算では、同事業の売上高は前期比17.3%増の811億9200万円。営業利益はDSLRの販売台数の伸びなどで改善し、前期の11億9900万円の赤字から31億300万円の黒字に転換した。
昨年7月に手ブレ補正機構を搭載した「K100D」を発売し、11月には中級機「K10D」も投入。国内外で評価が高く、DSLR販売台数は前期比で2.5倍の30万台に拡大。交換レンズやアクセサリーの売り上げも伸びた。
中期計画では、同事業とライフケア事業、オプティカルコンポーネント事業を中核3事業と位置付けて経営資源を集中。低採算事業は基準を設けて撤退する方針だ。
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