ネットワークインフラの米Echelonは7月10日、同社の「LonWorks」プラットフォームが、ファストフードの米McDonald'sの「未来のキッチン」システム構築に採用されたと発表した。電力線経由でデータ交換を行う電力線通信技術を、キッチン機具間の通信に活用する。
電力線通信技術は、既存の電力線を利用するため導入が容易なほか、エネルギー消費も軽減可能だという。McDonald'sでは、キッチン機具間のコミュニケーション媒体として、無線ネットワークなどの活用も検討したが、信頼性とコスト面から同技術の採用を決めたという。「未来のキッチン」システムでは、サーバで各キッチン機具からの情報を収集・管理し、衛生管理手法「HACCP」の要件に沿った情報の記録も可能。McDonald'sでは、システム導入により、データ収集やリポート作成に掛かる手間に加え、データ記録のエラーも軽減できると期待している。
LonWorksプラットフォームは、店内の暖房や排気、照明システムにも利用でき、キッチンシステムと統合し、店舗全体でエネルギー管理も一元化することが可能だという。
McDonald'sでは、新システムの導入は「環境への責任とエネルギー管理で業界リーダーになる」との同社の取り組みの表れだとしている。
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