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ニフティ、NPOが情報発信できる地域サイト

» 2007年08月30日 18時18分 公開
[宮本真希,ITmedia]

 ニフティは8月30日、NPO(特定非営利法人)やボランティア団体などが、地域ごとに活動告知やメンバー募集できるサイト「@nifty地域活動支援コミュニティ」を開設した。Webサイトを持たないグループに、情報を手軽にネット発信できる場を提供。地域ごとに情報交換できるQ&Aサービスも設置し、地域情報が集まるサイトに育てる。


画像 トップページ
画像 専用ページ

 専用ページは、@nifty IDかPLEASY IDを取得し、団体名、活動内容、活動地域などを登録すると利用できる。地図付きの活動告知を作成したり、メンバー専用掲示板を利用可能。PTAや消防団などに小さなコミュニティーで利用してもらったり、学校のクラス単位でプロジェクトページを作成してもらい、地域学習の成果を発表してもらう――といった利用法も想定している。

 一般ユーザーは、トップページの日本地図から都道府県をクリックすると、その都道府県に登録されたNPOや団体の一覧、活動状況などが見られる。ゴミの出し方など地域に関する情報を質問・回答できる「Q&Aみんなの広場」も設置した。

 平常時は地域情報サイトとして利用してもらい、災害時は緊急情報が集まるサイトにする。災害時は特設ページを設置し、「○○地区の水道はまだ復旧していません」といった地域の情報を投稿したり、NPOなどがボランティア募集ページを作成できるようにする。災害情報サイト「rescuenow@nifty」で配信した災害情報も掲載する。

 NPOのネット活用は進んでおらず、医療や福祉などの分野で活動するNPOのWebサイト所有率は4割弱にとどまるという。「NPOやボランティア団体などが発信する、マスメディアでは扱わないような小さな情報を中長期的に提供し、一般ユーザーに届けたい」(同社サービスビジネス事業本部コミュニティ推進部の伊藤一也さん)

 地域に関連した広告を掲載して収益を上げる計画。今年度中には携帯電話向けサイトも開設するほか、行政とも連携したサービスを提供する予定だ。目標登録団体数は、今年度は1000団体、来年度は2万団体。

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