米AMDは10月19日、TRC Capitalによる小規模な株式公開買い付けに応じないよう、投資家に注意を促した。TRCはAMDの発行済み株式の約0.9%に相当する500万株を、現在の市場価格以下で取得することを目標としている。10月11日にTRCが提示した13.25ドルという価格は、AMDの10月10日の終値14.02ドルよりも5%以上安い。
AMDはTRC Capitalによる小規模な株式公開買い付けを一切認めておらず、協力する意思もないと断言している。
TRC Capitalは、過去にも小規模な株式公開買い付けを何度か仕掛けている。5%未満の小規模な株式公開買い付けの場合、米証券取引委員会(SEC)が投資家保護のために設定した、情報公開などの義務を回避できるためとみられている。
SECは投資家に対し、「一部の入札者が、市場より低い価格で小規模な株式公開買い付けを提案、投資家が提示価格と現在の市場価格とを比較しなければ、その隙につけこもうと考えている」と警告している。
またAMDは、すでにTRC Capitalに株式を売却してしまったAMD株主の場合でも、米東部時間11月9日午前零時1分までに書面でTRCに申し入れれば、売却を取り消すことができると説明している。
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