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Microsoft、タイのヘルスケア情報システム企業を買収

» 2007年10月30日 08時37分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは10月29日、タイのGlobal Care Solutions(GCS)のソフトウェアと知的財産およびその他の資産を買収することで合意したと発表した。買収金額は非公開。GCSの社員は、Microsoftの医療ソリューション部門に加わる。

 GCSが開発したヘルスケア情報システムは、タイのバンコク市にあるバムルンラード病院をはじめ、アジア太平洋地域の7病院で利用されている。バムルンラード病院は、世界190カ国から毎年120万人以上の患者を受け入れる国際的な大病院。GCSは同病院と共同で、診察フローや請求書発行、各種規制へのコンプライアンス、医療記録などを管理するソリューションの設計・開発を行った。GCSのシステムはMicrosoftのWindows Server 2003およびSQL Server 2005向けに最適化されている。

 「GCSの最新鋭の医療情報システムに感銘を受けた」とMicrosoft。GCSの技術が「国際的」である点、「スケーラブルなMicrosoft技術を基に構築されている」点などを指摘。同社がヘルスケア事業を国際展開するに当たり、GCS買収が大きな価値をもたらすと期待している。GCS買収後、Microsoftはバムルンラード病院とのシステム開発を継続する。

 Microsoftは今月、健康情報の管理を支援するソフトウェアおよびサービスプラットフォーム「Microsoft HealthVault」を立ち上げている。

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