米半導体工業会(SIA)は12月3日、10月の世界半導体売上高が231億ドルに達したと発表した。前年同月の220億ドルから5%増、前月比2%増となる。また今年1〜10月の累計売上高は、前年同期比3.9%増の2105億ドルだった。
半導体の主要製品の価格は下落を続けている。SIAのジョージ・スカリス会長によると、2007年1〜10月のDRAM出荷数は前年同期比で55%伸びているものの、売上高は4%しか伸びていない。同じくマイクロプロセッサも、同時期の出荷数は15%増ながら金額の伸びは4%にとどまっているという。
2007年第3四半期のPC売り上げは予想を上回り、JPMorganは年間の売り上げ台数成長予測を、当初の前年比11〜12%増から、13.5%増へと引き上げた。またJPMorganによれば、2006年はPCの購入台数で米国が世界首位だったが、2007年にはアジア太平洋地域と主要国以外のカテゴリーが、それぞれ米国を上回る見通しという。
一方、米年末商戦のスタート日とされるブラックフライデー(11月24日)の状況について、スカリス会長は、GPSシステム、PC、MP3プレーヤー、ゲーム機などの家電製品売り上げが好調だったとし、「現時点で家電分野の減衰傾向はみられない」と述べている。
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