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MS、障害者支援のアライアンスを結成

» 2007年12月11日 14時40分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは12月10日、障害者のテクノロジー利用を支援する団体Accessibility Interoperability Alliance(AIA)の結成を発表した。

 AIAは、アクセシビリティを考慮したソフトやハード、Web製品の開発を支援し、障害者が情報技術や通信技術を利用する上での障壁を減らすことを目指す。加盟企業は既存の障害者支援技術の相互運用性の向上、アクセシビリティを考慮した製品を開発する上での課題を解決する新技術に取り組む。成果として、開発者ガイドライン、ツール、技術の改善、開発コスト低減、業界全体での革新的アクセシビリティ技術の増加が期待されるという。

 AIAの創設メンバーはMicrosoftのほか、Adobe、Novell、Hewlett-Packard、障害者支援技術を手掛けるClaro Software、Dolphin Computer Accessなど。NGOも参加する可能性があるという。

 加盟企業は既に、どのブラウザでも支援技術を使って一貫した操作ができるキーボードショートカットや、既存のアクセシビリティ技術の相互運用性の向上などの取り組みに着手している。

 Microsoftは、現時点では、さまざまなアプリケーションに対応した障害者支援技術を開発できる単一のアクセシビリティ開発モデルがないため、画面読み上げソフトなどの支援技術を使う人々が、特定のWebサイトやアプリケーションを利用できないことがあると指摘。AIAは既存技術の相互運用性を実現する使命に着手し、それらを単一のソリューションにまとめる長期的な取り組みを始めると述べている。

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