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AMD決算、ATIの評価損計上で赤字幅拡大

» 2008年01月18日 08時57分 公開
[ITmedia]

 米AMDが1月17日発表した第4四半期(10〜12月期)決算は、売上高は17億7000万ドルで前年同期からほぼ横ばいだったが、最終損益は17億7200万ドル(1株当たり3.06ドル)の赤字となった。前年同期は、5億7600万ドルの赤字を計上していた。最終損益には、ATIの営業権および資産の評価損など、約16億ドルが含まれている。

 マイクロプロセッサの出荷数は過去最高を記録しており、クアッドコアの出荷数は40万個近くに達したという。出荷の伸びと平均販売単価(ASP)の上昇、コスト削減の効果などにより、粗利益率は前年同期の36%、7〜9月期の41%から44%に改善。営業損益は、ATI関連の費用を差し引くと900万ドルの赤字と「ほぼ収支トントンに近い」とAMDは説明している。

 通年では、売上高は前年比6%増の60億1300万ドル、最終損益は33億7900万ドルの赤字だった。前年は1億6600万ドルの純損失を計上していた。

 1〜3月期の見通しについては、「季節要因に伴い売上高は減少する」としている。

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