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HDTV所有者のうち、HDサービス加入者は半分以下――米調査

» 2008年03月07日 08時29分 公開
[ITmedia]

 調査会社の米ABI Researchは3月6日、米国のテレビ利用状況についての調査報告を発表した。調査は米国の1002人を対象に行った。

 報告によると、テレビにホームシアターシステムやゲーム機を接続しているのは回答者の38%に上る。DVR(デジタルビデオレコーダー)を使用している人が多く、ネットワークメディアアダプターやSlingboxを使っている人はわずかだという。

 ペイパービュー機能を使って映画を見る人は少なく、「週に1度以上」との回答はほんの数%。「年に数回」との回答が53%を占めた。また、HDTV(高精細テレビ)の所有者は40%に上るが、実際にHDプレミアムサービスに加入しているのは、その半分以下にすぎないという。ABI Researchは、「これは、もっと顧客への教育が必要だということの表れ」であると同時に、まだ実現されていない収益機会が眠っていると指摘している。

 調査では、消費者がサービス内容よりも、値段を重視する様子がうかがえる。有料テレビサービスを選ぶ際のポイントとして、値段を挙げた人が25%以上で、利便性や割引サービスなどを挙げた人も同程度だった一方、番組の質やカスタマーサービスを重視するのは15〜20%程度だった。モバイルテレビに興味がある人は6%にとどまる一方、追加サービスを購入する気はないとの回答は3分の1以上。広告配信を受け入れることで追加サービスの料金が下がるとしても、この数字に変化はほとんどないが、無料になる場合には若干の増加が見られたという。

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