NECは1月27日、電子部品製造子会社のNECトーキン(東証1部)を完全子会社化すると発表した。経営不振のNECトーキンは債務超過に陥っており、完全子会社化と資本増強で事業継続を図る。
NECトーキンが2月20日払い込みで実施する総額380億円の第三者割当増資をNECが引き受けた上で、5月末までに株式交換契約を締結、6月下旬開催のNECトーキン定時株主総会で承認を目指す。完全子会社化した場合、NECトーキンは上場廃止となる見込み。
NECトーキンは2002年、NECのキャパシタ事業などを旧トーキンに統合して設立。昨年後半の景気後退でPCや携帯電話などの市場が急速に縮小するなどし、経営状態がさらに悪化した結果、昨年末時点で債務超過に陥っていた。
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