米航空宇宙局(NASA)と米Microsoftは3月24日、インターネットで惑星の画像やデータを公開する計画を発表した。
このプロジェクトの下、火星や月からの高解像度画像やデータなどのコンテンツをMicrosoftのバーチャル天体望遠鏡「WorldWide Telescope」で探索できるよう、必要な技術とインフラを共同開発する。
NASAのエイムズ研究センターは100T(テラ)バイト(DVD 2万枚分)を超えるデータを処理してホスティングし、このデータを年内にWorldWide Telescopeに取り込む。同センターはデータ統合のために、宇宙画像データをさまざまな形式に変換し、簡単に閲覧、利用できるようにする処理ソフトを開発する。
WorldWide Telescopeでは、火星探査機Mars Reconnaissance Orbiter(MRO)からの画像や月探査機Lunar Reconnaissance Orbiter(LRO)が撮影した画像も公開する。LROは5月に打ち上げられ、少なくとも1年、月面から約30マイル(48キロ)の低極軌道で月環境の詳細な情報を収集する。
MicrosoftとNASAは2007年に、Microsoftのフォトイメージング技術「Photosynth」でスペースシャトルの3D画像を提供する提携を結んだ。今回のプロジェクトはこれを踏まえたもの。NASAは、「Microsoftと協力して、宇宙画像を学生や生涯学習者と共有するのを楽しみにしている」と述べている。
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