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NECエレ、フルHD対応の超解像システムLSI発売

» 2009年05月27日 07時00分 公開
[ITmedia]
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 NECエレクトロニクスはこのほど、フルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応した超解像システムLSI「μPD9280GM」を開発し、サンプル出荷を始めた。7月から量産を始め、2010年に月産100万個を計画している。

 NEC中央研究所と開発した「1枚超解像技術」を採用し、SD(640×480ピクセル)の動画・静止画をフルHD表示する際のぼやけなどを改善する。フルHDに対応させるため、1枚超解像IPコアの動作周波数を従来の108MHzから150MHzに高速化した。色表示性能も強化し、従来の24ビットカラー(1600万色)から30ビットカラー(10億色)に拡張した。

 1枚の画像のデータを解析すれば済む独自アルゴリズムにより、通常の画像処理システムで必要な外付けメモリが不要で、部品コストの削減につながるとしている。

 7月から月産10万個で量産を開始する計画。DVDなど過去の映像資産をフルHDテレビで見たいというニーズに対応し、デジタル家電向けシステムLSI「EMMA」や携帯機器向けカメラエンジンにIPコアとして組み込むなどの展開も検討し、受注拡大を目指す。

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