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Googleと慈善団体、ウガンダでモバイルアプリ提供

» 2009年07月01日 07時00分 公開
[ITmedia]

 非営利団体Grameen Foundationが、米Google、ウガンダの通信企業MTN Ugandaと共同で、貧しい人々を支援するための携帯電話アプリケーションスイートを立ち上げた。

 このアプリケーションスイートは「Application Laboratory(AppLab)」と呼ばれるプロジェクトの下で、地元のオープンソース団体やNGOなどの協力を得て開発された。ウガンダの貧しい人々にサービスや情報を提供することが目的だ。リアルタイムで医療情報や農業情報を配信したり、商品やサービスを売買する仮想マーケットプレースを提供する。

 このスイートは、農業や天気の情報を検索できるデータベース「Farmer's Friend」、性や生殖関連の医療情報を提供する「Health Tips」、病院検索「Clinic Finder」、農産物や日用品などを売買する「Google Trader」などのサービスで構成される。これらサービスはGoogleのSMS技術を使って、基本的な機能を持った携帯電話に情報を配信する。

 これらのサービスは、自分で携帯電話を持っているユーザーも、Village Phone Operators(地域住民に携帯電話の貸し出しを行っている草の根起業家)も利用できる。

 Grameen Foundationは今後も、GoogleやMTNなどのパートナーと協力して、貧しいコミュニティー向けのアプリケーションやサービスを開発するとしている。

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