ネットレイティングスは7月30日、CGMサイト上に投稿された消費者の意見を分析するサービス「BuzzMetrics」(バズメトリクス)を始めた。特定のキーワードについて、ブログや掲示板に投稿された意見、ニュースサイトの記事などを収集。好意度や話題性などを分析し、専門のアナリストがアドバイスする。
商品名やサービス名など、クライアントが指定したキーワードについて、約200サイトから意見を収集。キーワードを含んだ記事の数を測定したり、書かれた内容を分類したり、キーワードへの「好意度」を分析し、効果的なキャンペーン手法などをアドバイスする。
サイトから意見を収集する際は、意味のない文字列やリンクばかりのスパムサイトを選別する技術「パターン認識」に加え、アナリストが内容を目視でチェック。データとして利用できないサイトを排除する。
日本語で書かれた日本のサイトに加え、米国、英国、ドイツ、スペイン、イタリア、オーストラリア、ニュージーランドのサイトにも、各国語で対応。米国向けに提供した英語サービスの米国での評判を分析するなど、海外のサービスでも利用できる。
料金は262万5000円から。分析前の調査データをそのまま提供し、クライアント自らが直接分析できるASPサービ(8月8日スタート)も提供する。月額31万5000円から。
ネットレイティングスの千葉尚志社長は、「CGM分析では感情分析が重要」と強調。「技術を利用するだけではなく、人間であるアナリストが精査して分析していく」のが新サービスの売りだ。
CGM分析は「大規模なグループインタビュー」(千葉社長)という位置付け。「グループインタビューと異なり、モデレーターの誘導もなく、バイアスのない自然な意見を聴取できる」(千葉社長)ことをメリットとして挙げている。
同社の筆頭株主・米The Nielsen Companyが米国で提供してきたサービス。「日本のクライアントからCGM分析をしたいという要望があったことと、日本人は、CGMに対する関心が高い」(The Nielsen Companyのショーバナ・スリニワサンプロダクトマネージャー)ことから日本でのサービス提供を決めた。中国でも展開する予定だ。
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