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2009年のPC販売、台数は伸びるが金額は減少――Gartner予測

» 2009年11月25日 07時00分 公開
[ITmedia]

 2009年の世界PC市場は、低価格PCの人気で出荷台数は増加するものの、売上高は減少する見通しだ。米調査会社Gartnerが11月23日に報告した。

 同社の予測では、2009年の世界PC出荷台数は前年比2.8%増の2億9890万台。9月時のマイナス2%という予測を引き上げた。第3四半期の出荷台数が予想以上だったためという。第4四半期には、控えめながら出荷台数は伸びるだろうと同社は見込んでいる。

 その一方で、平均販売価格の下落により、2009年のPC売上高は前年比10.7%減の2170億ドルになると同社は予測している。同社は、市場が回復すれば価格下落のペースも減速するとみているが、市場の競争状況を考えると「すぐに価格が上がることはないだろう」としている。

 また同社は、Windows 7の販売は第4四半期のPC販売に大きな影響はもたらさないが、2010年のPC出荷台数には影響するかもしれないとしている。「コンシューマーがWindows 7のためだけに新しいPCを買うとは思えない」と同社は述べ、企業も2010年末まではWindows 7をメインのOSに据えることはないだろうと述べている。

 分野別では、2009年のモバイルPC出荷台数は前年比15.4%増の1億6200万台になる見込み。そのうちNetbookは2900万台という。デスクトップPCは9%減の1億3690万台となる見通しだ。Netbookの人気でモバイルPCの出荷台数は伸び続けているという。

 同社は2010年について、PC出荷台数は12.6%増の3億3660万台、売上高は2.6%増の2229億ドルに達すると予測している。

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