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iPhoneにまだ足りないと思うもの(2/2 ページ)

» 2009年12月01日 07時30分 公開
[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK
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5. 開発者に優しいルール

 Appleは開発者に対して友好的ではない。同社の過酷な承認ポリシーは、一部の有望なアプリをApp Storeから締め出し、一部の開発者を遠ざけている。App Storeは急ペースで成長しており、最大のモバイルアプリストアではあるが、何が承認され、何がされないのかを開発者が理解できるよう、もっとうまく対応する必要がある。

6. 交換可能なバッテリー

 企業ユーザーがiPhoneに対して持つであろう最大の不満の1つは、交換可能なバッテリーがないことだ。ユーザーは端末内のバッテリーを充電しなければならない。通話が多い日には、平均的なビジネスパーソンには不十分かもしれない。交換可能なバッテリーは次のiPhoneのマストだ。

7. 3Gネットワークで動くVoIP機能

 AppleがApp StoreでGoogle Voiceアプリを却下したことは物議を醸した。だがこの一件で、iPhoneアプリが3Gネットワーク上でVoIPを実行することをAT&Tが認めていないことが明らかになった。残念なことだ。VoIPが使えれば、ユーザーはさらなる価値をiPhoneに見出すだろうし、AT&Tの加入者も増えるだろう。AT&Tは考え直すべきだ(訳注:AT&Tは3Gネットワーク上でVoIPを許可する方針を明らかにしているが、Appleはその後も3G VoIPアプリを締め出していると伝えられている)。

8. 複数キャリア対応

 AppleはそろそろAT&Tを捨てて、複数のキャリアからiPhoneを提供するべきだ。数カ月前からそうした交渉が行われているといううわさが流れているが、今のところは何の発表もなく、AppleはiPhoneはキャリアに依存しないと話している。ライバル各社は複数のキャリアから端末を販売しており、そうしたやり方は市場シェアを獲得する一助となっている。Appleも検討するべきだ。

9. リムーバブルストレージ

 一部のiPhoneユーザーが抱えているもう1つの問題が、リムーバブルストレージに対応していないことだ。iPhoneには大容量のHDDが内蔵されているが、ファイルやフォルダを取り出してほかのところで使えたら素晴らしい。BlackBerryの幾つかのモデルには、リムーバブルストレージを差し込めるスロットがあり、ユーザーはコンテンツをコンピュータやHD(高精細)TVなどに移すことができる。どのスマートフォンにもこのオプションはあってほしい。

10. 強力なライバル

 おそらくiPhoneにとって最大の問題は、有力なライバルがいないことだろう。確かにDROIDはよく売れているし、BlackBerry Storm2は旧モデルよりも強力なデバイスになっている。だが、タッチスクリーンデバイスに関して言えばiPhoneの一人勝ちだ。だからAppleは、わたしたちが求めているあらゆる機能をリリースしようという意欲があまりわかないのだろう。iPhoneを買うユーザーが増え続けると分かっているから、小さなアップデートを続けることができるのだ。必須のアップデート以上の技術革新はほとんど必要ない。残念だがその通りだ。この問題はiPhoneの進化を妨げる。

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