ホーム画面からアプリストア「Android Market」にアクセスすると、最初にGoogle Gogglesが表示された。ダウンロードは15〜20秒で終わった。これは携帯電話のカメラで撮影した写真で関連情報をできるビジュアル検索アプリだ。意外なことではないだろうが、Googleはこの実験的アプリをもっと多くの人に使ってもらいたがっている。このアプリは、11月にDROIDをレビューしたときと同様に、Nexus Oneでも軽快に動いた。
Nexus OneはDROIDと同様に、Facebookアプリが搭載されている。使ってみたところ、どちらのデバイスでも同じように便利に使えた。Twitterを使うには、Android Marketからアプリをダウンロードしなければならなかった。わたしはSeesmicとSwift App for Twitterの2つを選んだ。どちらも15秒でダウンロードできた。
どちらのアプリも快適に動いたが、iPhoneファンに見せてみたら、ほとんどの人が幾つかの優秀なiPhone用Twitterアプリと比べて笑うだろう。Nexus OneとiPhoneの比較については、TechCrunchのMG・シーグラー氏がバランスの取れた記事を書いている。
1つ言っておきたいのは、DROIDを使っていて気付いたのだが、Androidデバイスのオートサジェスト機能は優れものだということだ。例えば、Twitterに「Tweeting from the Nexus One!」というメッセージを投稿するのに、どの単語も最後まで入力する必要がなかった。1〜3文字目までタイプすると、入力する単語の候補が5つ表示される。これが非常に効率的なのだ。
では、Nexus Oneで最もエキサイティングな機能、音声入力の話に移ろう。端末に話しかけることで、Gmail、Facebookなどのアプリのテキスト入力欄に文字を入力できる機能だ。Nexus Oneには、アクティブノイズキャンセル機能のために2つマイクが付いている。
音声入力はGoogleのネットワーク経由で機能する音声認識技術を使った実験的な機能だ。いささか結果が安定しないところはあったが、最終的には音声入力で電子メールアドレスを呼び出して、ショートメッセージを送ることができた。
例えば、姉の名前を音声入力したところ、Googleは発音に合ったつづりで彼女の名前を表示したが、1文字抜けがあった。この点は改善の必要がある。Googleアカウントに音声でサインインしようとしたときには(Clint Boultonが)「clintdalton」と認識された。これはダメだ。
それからFacebookアプリに「Testing voice input on the Nexus One」と音声入力してみた。単語認識はかなり正確だったが、なぜか最後の「one」という単語が「card」になっていた。自宅近くの映画館の上映時間は検索できたし、「シャーロック・ホームズ」の音声検索はすぐに結果が出た。
結局、音声認識に不確かなところがあった点と、T-Mobileのサービスが不安定だったことがNexus Oneの最大の問題だった。実験的リリースやβリリース、ドッグフード(社内βテスト)が「Google流」であることは分かっているが、大きな期待を持たせておきながら、何度もがっかりさせるような機能を載せているとなれば、完全な評価は難しい。
だからNexus Oneには高得点は付けないでおく。上で挙げた問題、タッチスクリーンでのタイピングが一貫しないこと(それからiPhoneほど直観的ではないこと)、トラックボールの使いにくさがその理由だ。
とは言え、Nexus Oneはいいデバイスだ。サービスの問題や実験的なソフトの欠陥が直れば――優れたネットワーク経由の音声認識技術は難易度が高い――Nexus Oneシリーズは素晴らしいものになるだろう。
Google幹部は、Nexus OneとDROIDとは違って、Nexus TwoはNexus Oneの2カ月後には出ないと強調している。だが、音声検索、音声入力、Google Mapsナビ、Google Gogglesなどのインタラクティブなアプリが今後のNexusモデルでどんなふうになるのか、楽しみにせずにはいられない。
この分野ではいつもそうだが、われわれは未来を心待ちにしている。
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