MicrosoftとAppleの新版OSにより、2009年のOS販売本数は162%増加した。NPD Groupが1月22日にこのような調査結果を報告した。
NPDによると、2009年の米小売りソフトウェア市場(ゲームソフト除く)は、販売本数は前年比6%減、売上高は24億ドルで同7%減となった。
教育向け、プロダクティビティなどOS以外の分野はほとんど不調だった。OSは販売本数が162%、売上高が35%増えた。Microsoftの「Windows 7」、Appleの「Snow Leopard」がけん引役となり、両製品とも立ち上げ時に記録的な売り上げを達成したという。
分野 | 売上高の対前年伸び率 | 販売本数の対前年伸び率 | 平均販売価格 | 対前年平均価格変動率 |
---|---|---|---|---|
ビジネス | -10% | 6% | $100 | -15% |
教育 | -12% | -20% | $32 | 11% |
財務 | -12% | -18% | $66 | 8% |
イメージング・グラフィックス | -10% | -6% | $94 | -5% |
OS | 35% | 162% | $85 | -49% |
パーソナルプロダクティビティ | -22% | -24% | $49 | 3% |
システムユーティリティ | -5% | -8% | $44 | 3% |
(資料:NPD Group) |
「2009年は小売りソフトの明暗が分かれた。OSの新版がリリースされるときは常に関心が高まる。だが、税金申告ソフトやシステムユーティリティなど、比較的売り上げが安定している分野が弱く、全体的な売り上げが押し下げられた。販売チャネルのシフト、オンライン購入への移行が響いた」とNPDのアナリスト、スティーブン・ベイカー氏は述べている。
同氏は2010年の展望について、新しいOSのリリースはないが、Office 2010の立ち上げがそれを補うため、2009年と同程度の売り上げになると予想している。
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