一方、ソーシャルゲームで急激に売上高を伸ばしているモバゲーは、端末やキャリアの差を、プラットフォームで吸収する構造。ゲームメーカーはモバゲーにゲームを提供するだけで、端末やキャリアをまたいでマルチプラットフォームに展開でき、多くのユーザーを獲得できる。
iPhoneやAndroidなどさまざまスマートフォンが流通し、それぞれのアプリストアが拡大していくと見られる今後、「OSやデバイスに関係なくゲームを楽しめる環境をどうやって作っていくか」が肝。スマートフォンでも、キャリアや端末の差を埋められるクロスデバイスのプラットフォームが重要な役割を担うとみる。
日本の携帯サービスは“ガラパゴス”と揶揄(やゆ)されるが、日本のサービス事業者が携帯ユーザーのニーズを「一番知っている」。例えば携帯小説。海外で通用すると思われていなかったが、DeNAが米国で展開する携帯サービスで小説投稿機能を用意したところ、モバゲーの倍・全ユーザーの8%が書くようになったという。
「われわれこそが進んでいる。このアドバンテージはあと1年あるんじゃないか。日本人だからできないということは全然ない」と力強く宣言。「DeNAは世界で挑戦したいと思っています。閉じられた日の丸ではなく、オープンな日の丸でいたい」と話し、「グローバル市場への挑戦を一緒にしていきませんか」と呼び掛けた。
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