米Googleは12月9日(現地時間)、米MicrosoftのExchangeと同期し、メールをバックアップする企業向けサービス「Google Message Continuity」を発表した。企業のオンプレミスのExchangeサーバがダウンしても、ユーザーはGmail経由でExchangeのメールを利用し続けられる。
Googleは、「Google Appsへの移行を検討している企業にとって、同サービスはクラウドへの架け橋になる」と説明しており、Google Message ContinuityをMicrosoftの企業ユーザー獲得の武器として投入する意図が見える。
Google Message Continuityは、2007年にGoogle傘下に入った米Postiniが提供するクラウドサービス。Microsoft Exchange 2003、2007(最新の2010には未対応)を利用している企業は、同サービスを導入することでメールデータをGoogleのクラウドにバックアップできる。Exchangeのアカウント宛てのメールは常時Googleのクラウドに同期され、Exchangeサーバがダウンしている間もGmailアカウントでメールが読める。Exchangeが復活したら、バックアップしていたメールはExchangeサーバにリストアされる。
同サービスを説明する公式ブログには「ユーザーは現行のメールシステムを使いながら、Gmail、連絡先、カレンダーを体験できる。もしGoogle Appsの採用を決定した場合、Google Message Continuityが既にメールデータを同期しているので、管理者はデータ移行作業を行う必要がない」とある。
同サービスの利用料金は、ユーザー1人当たり年額25ドル。既にPostiniのサービスを利用している顧客の場合は1人当たり年額13ドル。
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