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中堅企業の半数以上がIT予算の増加を計画――IBM調べ

» 2011年01月17日 16時05分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 中堅企業(従業員数100〜1000人規模の企業)の3分の2がクラウドベースの技術を導入済みあるいは導入を計画している。――米IBMが1月14日(現地時間)、企業のIT投資に関するこのような調査結果を発表した。

 この調査はIBMの依頼により米調査会社KS&Rが日本を含む26カ国の中堅企業2112社を対象に、2010年第4四半期(10〜12月期)に実施した。

 7割の企業が、顧客を理解し、よりよい決定を下すために分析技術を積極的に購入していると回答した。53%が向こう12〜18カ月のIT予算を増やす見込みと答え、31%が横ばい、16%が減らすあるいは未定と答えた。最も優先度の高いIT技術として挙げられたのは、セキュリティが63%でトップで、CRMが62%、分析・情報管理が59%と続く。

 75%の企業が、パフォーマンス、セキュリティ、信頼性向上のためにITシステム基盤のアップデートを計画している。クラウドコンピューティングの導入で期待するメリットとして挙げられたのは、コスト削減、IT管理のやりやすさ、システムの冗長性および信頼性の向上だった。

 18カ月前に実施した前回の調査時では、企業が最も重点を置いていたのはコスト削減と効率性の向上だったが、今回は顧客、成長、改革が79%を占め、前回53%だったコスト削減と効率性の向上は21%だった。

 ibm

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