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HP決算、企業向けが好調で増収増益だが慎重な今期予測

» 2011年02月23日 14時39分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)は2月22日(現地時間)、第1四半期(11〜1月期)決算を発表した。売上高が前年同期比4%増の323億ドルで、純利益は同16%増の26億ドル(1株当たり1ドル17セント)だった。消費者向けとサービス事業が不調だったが、サーバ、ストレージ、ネットワーキング事業の売り上げに支えられての増収増益だった。非GAAPベースの1株当たり利益は1ドル36セントで、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測1ドル29セントを上回ったが、売上高はアナリスト予測の329億6000万ドルを下回った。

 売上高を部門別で見ると、サービス、サーバ、ストレージ、ネットワーキング、HPソフトウェアを含むエンタープライズ部門は前年同期比9%増の149億3800万ドル。サーバ、ストレージ、ネットワーキング部門が22%増の56億3400万ドルと好調だったが、サービス部門は2%減だった。パーソナルシステム部門も1%減の104億4900万ドル、イメージング&プリンタ部門は7%増の66億3000万ドルだった。

 地域別では、北南米地域は前年同期比6%増の144億ドル、欧州、中東およびアフリカは横ばい、アジア太平洋地域は7%増だった。HPの総売上高に占める米国外での売上高は65%になり、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の売上高は11%伸びて売り上げ全体の11%を占めた。

 第2四半期(2〜4月期)については、売上高は314億〜316億ドル、純利益は1株当たり99セント〜1ドル1セントと予想。また、通年の業績予想は、売上高を1300億〜1315億ドルと前回発表(1320億〜1335億ドル)より引き下げ、純利益は1株当たり4ドル46セント〜4ドル54セント(前回は4ドル42セント〜4ドル52セント)とした。

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