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「売れるアイデア」を共有する機能を追加、日本IBMがソーシャルソフトの最新版発売

» 2011年04月06日 14時31分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 日本IBMは4月6日、企業向けソーシャルソフトウェアの最新版「IBM Connections 3.0.1」を発売した。社員発のアイデアを共有する機能や管理者機能の強化などを図った。

 新機能では、ユーザーが情報を交換・共有する「コミュニティー」に、新しいアイデアを募るための「アイデア・ブログ」機能を追加した。この機能は、メンバーが新しいアイデアを投稿すると他のメンバーがそのアイデアに対してコメントを付加したり、賛同の意を投票したりできる。人気の高いアイデアを管理者が「高評価」に認定すると、そのアイデアを実現するための作業項目が作成され、作業の進捗を管理できる。

 これにより、例えば新商品のアイデアを募集する際に、多くの投稿の中から最適なアイデアが一目で分かる。市場投入の妥当性を検討するための流れをその場で作成し、ワークフローと担当者、期日などを定義して、実施決定までの時間を大幅に短縮できるとしている。

 また、コミュニティーの管理者がコンテンツの承認・削除を事前もしくは事後に判断する「モデレーション機能」も追加した。ブログやコミュニティーで共有されるファイルやコメント、フォーラムへの投稿などを対象に、セキュリティ要件に反したファイル共有を防止したり、中傷による議論の逸脱を抑制したりできる。このほかにコミュニティー内で画像やビデオを共有・表示する「メディア・ギャラリー」機能も搭載した。

 価格は、社内ユーザー向けの場合で1万7600円(許可ユーザー単位、税別)、社外ユーザー向けの場合で717万9000円(100プロセッサー Value Unitの場合、税別)となっている。

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