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Oracle決算、純利益は36%増だがハードウェア振るわず

» 2011年06月24日 13時21分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Oracleが6月23日(現地時間)に発表した第4四半期(3〜5月期)決算は、売上高が107億7500万ドルで前年同期比13%増、純利益は36%増の32億900万ドル(1株当たり利益はGAAPベースで62セント、非GAAPベースでは75セント)だった。ソフトウェア収入が19%増と好調だった。非GAAPベースの1株当たり利益は、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の71セントを上回った。

 営業利益は32%増の43億5900万ドルで、営業利益率は前期より6ポイント増の40%だった。売上高を分野別にみると、新規ライセンス収入が19%増の37億3600万ドル、ライセンス更新およびサポート収入は15%増の39億6100万ドルだった。サービス収入は13%増の12億4800万ドルとなった。

 一方、ハードウェア収入は横ばいの18億3000万ドルで、売上高全体に占める割合が前年同期より2ポイント落ち、17%になった。ハードウェアの新規販売が6%減だった。マーク・ハード社長は「Exadataは世界で1000台以上採用されている。われわれの目標は、2012年度にこの台数を3倍にすることだ」と語った。

 ラリー・エリソンCEOは「Oracleのデータベース事業は2011年度に、この10年で最も急速に成長した」と語った。

 通年では、売上高は前年比32%増の356億2200万ドル、純利益は39%増の85億4700万ドル(1株当たり利益は1ドル69セント)だった。

 業績発表後の電話会見で、サフラ・カッツ社長は2012年度第1四半期(6〜8月期)の見通しを、売上高が前年同期比で10〜13%増加し、非GAAPベースの純利益が1株当たり33セント〜36セントになると予測した。

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