ザ・インタビューズはもともと、paperboy&co.社内の開発合宿で、「準備期間を含めて5日間で」開発されたサービス。「何もアイデアはないが、どうしても合宿に参加したかった」という蛭田さんが、参加エントリーの締め切り前日に福田さんを誘ったことから、サービスの構想が始まったという。
当初は、企業のコーポレートサイトなどに掲載されている「社員インタビュー」を簡単に作成できるサービスを――という発想だったと福田さんは振り返る。「ヒットしなくても社内で使えばいいと考えていた」
20万人以上の会員を抱えるサービスとなった今、「僕らが一番驚いている」と蛭田さん。「ここまでヒットしている実感が持てずにいて、(サービスの人気を伝える記事が)Yahoo!ニュースのトピックスに掲載されたとき、ようやく少し実感が持てた。『ああ、本当にみんな使ってくれているんだな』って」
同サービスの収入源は広告だ。正式サービス化に先立って、9月中旬からバナー広告の掲載を始めている。また今後はバナー広告だけではなく、新刊/新譜を出した作家やアーティストなどに一定期間ユーザーが質問できるようなプロモーションの仕組みなど、独自の広告手法も実施していくという。その第1弾として、アーティストの茅原実里さんとのタイアップ企画が9月29日にスタートした。
正式サービス化を機に、運営母体もこれまでの有志チームからpaperboy&co.に。「今後どうなっていくかは全然分からないが、仕事としてやるからには、会社の柱になるようなサービスにしていきたい」と福田さんは意気込む。
ザ・インタビューズは現在、他の利用者に対して不快な質問を浴びせるユーザーへの対策や、インタビューに回答したくてもそもそも質問してもらえないユーザーをどう救済するかといった課題を抱えている。同社は今後、こうした課題への対策を講じながら、「ユーザーが気持ちよくインタビューをやり取りできる仕組み作り」を目指していく。
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