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IBM、Q1 Labs買収でセキュリティシステム部門を新設

» 2011年10月05日 14時57分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米IBMは10月4日(現地時間)、セキュリティ情報ソフトベンダーの米Q1 Labsの買収で合意に達したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。取引は2011年末までに完了の見込みだ。

 Q1 Labsは、2001年創業のマサチューセッツ州ウォルサムに拠点を置く非公開企業。同社のSIEM(セキュリティ情報とイベント管理)ソフトは、ネットワーク、アプリケーション、ユーザーのアクティビティなど、企業内のさまざまなデータから情報を収集し、分析することでセキュリティ問題を追跡する。同社の顧客は、医療機関や小売企業、政府機関など多岐にわたる1800社以上。

 買収完了後、Q1 LabsはIBMが新設するセキュリティシステム部門に加わり、同社のブレンダン・ハニガンCEOが新部門を率いる。同部門では、IBMの「Tivoli」「Rational」「Information Management」のセキュリティソフトやアプライアンス、研究成果を統合し、Q1 Labsの分析技術をセキュリティソフトおよびサービスに利用する。

 IBMは同部門で、940億ドル規模のセキュリティソフトおよびサービス市場に参入する計画。同社は、この市場が年率約12%で拡大するとみている。

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