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» 2012年01月26日 18時40分 UPDATE

Appleの顧客サービスはiPhone泥棒にも手厚い? (1/2)

iPhoneの盗難は全米で頻発しているが、Appleは「保証は持ち主ではなく、端末に付けられたもの」との考えから、盗品であってもApple Storeに持ち込まれればサポートの対象になる、という。(ロイター)

[26日 ロイター]
REUTERS

 米Appleはどうやら「人間性」に全幅の信頼を置いて、iPhone向けの顧客サービスプランを作成したようだ。このプランでは、いかなるiPhoneも保証期間中であれば顧客サービスを受けられることになっている。「保証は持ち主ではなく、端末に付けられたもの」との考えからだ。

 つまり、持ち主本人がApple Storeに出向かなくてもiPhoneは修理してもらえる。そのため、上司が部下に修理に行かせるといったことも珍しくない。同様に、他人から購入したiPhoneであっても、修理は何ら問題なく受けられる。

 Appleユーザーの中にはこのサービスを喜ぶ向きも多く、「Apple Storeがいかに気前よく、壊れたiPhoneの交換に応じてくれたか」をネットの掲示板で得意気に披露しているユーザーも少なくない。だがどうやらこのサービスは多くの泥棒を利することにもなっているようだ。盗んだiPhoneを下取りしてもらい、新品に交換してから販売するという行為があまりに簡単に行えるため、現金をひったくるのと同じくらい「うまい話」になってしまっているのだ。

 iPhoneの窃盗は全米各地で頻発している。盗まれたiPhoneは従来の盗品売買ルートで販売されることもあるが、新品への無償交換、あるいは割引価格での有償交換を求めて、修理の名目でAppleストアに持ち込まれるケースが少なくない。

 「Appleは盗品のことを考慮に入れていないようだ。代わりにAppleは自己申告に頼っている。『われわれはみな善人であり、世の中に悪人などいない』という性善説に立ったやり方だ」とIntelのセキュリティ子会社McAfeeのコンサルタントで、ID窃盗の専門家でもあるロバート・シチリアーノ氏は指摘する。

 同氏はしばらく前からこの問題を把握しているという。「だがすぐに解決されることはなさそうだ。ユーザーがこの問題に対して声を上げるまで、恐らくAppleは何ら対策を講じないだろう」と同氏。

 MITの大学院生であるケーラ・メナードさんは、自分の叫び声を聞いてほしいと願っているAppleユーザーの1人だ。メナードさんが先月、ボストンのパークストリート駅で電車を待っていたときのことだ。購入して3カ月になるiPhoneでテキストメッセージを送信していたメナードさんの手から、誰かがiPhoneをひったくり、走って逃げて行ったという。

 それから数日後、メナードさんは自分のiPhoneが修理に出されていたことをApple Storeからの自動送信メールで知った。メナードさんはiPhoneを取り戻そうとこの店に出向いたが、iPhoneの引き渡しを拒否され、店からは「どうにもしようがない」と言われたという。「わたしに所有権はないからとの理由で、店はわたしのことを全く助けてくれようとしなかった」とメナードさん。

 Apple Storeに自分のiPhoneがあったにもかかわらず、Apple側が何ら対応してくれないことが分かり、メナードさんはショックだったという。店からは「端末を持ち込んだのは別の人物だったので、店としてはこの端末をメナードさんに渡すわけにはいかない」と説明されたという。泥棒は恐らく割引価格で新品を購入したのではないかとメナードさんは考えている。

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