今夜も名酒場をはしご飲み グーグル・河野あや子さん：企業広報の「隠れ家でちょっと一息」（2/3 ページ）

[聞き手：編集部，ITmedia]

鶏白レバーのパテをおつまみに…

――新宿で飲むことは多いのですか？

　会社からの帰り道なので、週3回くらいは新宿に来ていますね。 いくつもの店をはしごして飲み回ることが多いので、新宿の中でも三丁目は好きなエリアです。

鶏白レバーのパテをはじめ魅力的なタパス

――このお店にはいつごろから通われているのですか？

　元々、高田馬場の本店（タカダノバル）に以前からよく足を運んでいました。昨年11月末に新宿三丁目に2号店（エキゾチカ）がオープンしたので、それからこちらにも来るようになりました。今では3週間に1度のペースで顔を出していますね。

　ここではタパス（スペイン料理のおつまみ）を食べながら、お酒を飲むことが多いです。食事をとった後で、次のお店に繰り出すという流れでしょうか。

　お薦めは「鶏白レバーのパテ」。バゲットにつけて食べるこの一皿はお酒にとても合います。「パテ・ド・カンパーニュ」もお気に入りです。

――自動車メーカーの広報とIT企業の広報とでは、企業文化や仕事の進め方などで異なる点が多いのでは？

　グーグルに入って驚いたのは、「スピード感」がまるで違うということです。自動車の場合、何年もかけてじっくりと製品を開発していくのに対し、ITサービスはリリースして何かあればすぐに修正し、バージョンアップして再びリリースすることを繰り返します（いわゆる“アジャイル開発”）。また、自動車の新製品は定まった発表・発売日に向けて全力で取り組んでいることが多いのですが、ITサービスだとリリース日が直近で決まったり、変更になったりするところが大きく異なります。

　けれど、開発者のモノ作りに対する真摯な姿勢は変わりません。ユーザーやカスタマーの声に耳を傾け、より良いものを生み出そうとする作り手の思いは同じです。

炭鉱の歴史に思いを馳せる

――平日の仕事の流れを教えてください。

　毎朝9時ごろまでにはオフィスに出勤しています。日中は社内ミーティングと取材対応が中心です。グーグルでは、ミーティングは原則30分以内に終わらすようにしているので、30分単位で打ち合わせが小刻みに入っています。社員がお互いに「人の時間を使っている」という意識を持ち、効率的な仕事をするように努めています。退社時間は特に何もなければ19時ごろですね。

――オフはどのように過ごしていますか？

　もともと旅行やドライブ、散歩が好きなので、近場、遠出にかかわらずどこかに出かけることが多いです。今年は、炭鉱を題材にした本を読んだのがきっかけで背景にある歴史に関心を持ち、池島炭鉱（長崎にある炭鉱の島）に行きました。実際に現地へ赴き、過去の歴史に想いを馳せながら見学すると楽しいですね。

――リフレッシュ方法は何ですか？

　お酒を飲むことです（笑）。

　あとは、料理をするのが好きで、週末は朝ご飯でもわりときちんと作っています。仕事でエンジニアや開発者に接していると、モノ作りが羨ましいと思うことがあります。ルーチンワークは嫌いですが、料理は別物で、作りたくなります。料理の良いところは、レシピ通りに作るとそれに素直に応じてくれることです。仕事には目に見えない成果というものが多いけれど、料理は（おいしい、おいしくないなど）きちんと目に見える結果が出ますから。