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XeroxとMcAfee、多機能プリンタにセキュリティソフトを実装

» 2012年10月24日 07時26分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Xeroxと米McAfeeは10月23日、ネットワーク多機能プリンタにセキュリティソフトを組み込んで、プリンタで処理するデータをマルウェアやウイルスから守るという技術を発表した。

 McAfeeによると、ネットワークプリンタなどの多機能デバイスは、データを受信して印刷、コピー、スキャン、FAX用にそのデータを処理する際に、マルウェア攻撃を受ける可能性があるにもかかわらず、そのリスクは見過ごされがちだという。

 そうした問題に対応するため、許可されたプログラムしか通過させないMcAfeeのフィルタリングソフト「McAfee Embedded Control」を多機能プリンタのコントローラに組み込んで、マルウェアなどの監視に充てる。

 XeroxとMcAfeeがオフィスワーカーを対象に今年実施した調査では、会社のITセキュリティポリシーを必ずしも守っていない、またはポリシーを認識していないという回答が54%に上ったという。こうした実態では、顧客のクレジットカード番号や財務、人事情報といった社外秘情報がプリンタなどを通じて流出しかねないと両社は指摘、ネットワークプリンタや多機能デバイスにセキュリティを組み込む必要性が裏付けられたと解説している。

 Xeroxは、「WorkCentre」と「ColorQube」のシリーズにMcAfee Embedded ControlとEmbedded Managementソフトを組み込んだ製品を、2013年1〜3月期に発売する予定。

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