「IT」「クリエイティブ」は積極採用が続く！ 活況続く2013年の転職マーケット

IT業界の採用市場は活況を呈した昨年に続き、2013年も引き続き企業の採用意欲は高い状況。求められる分野や人材像は？──転職のプロが教える最新の動向を把握し、新しいキャリアへと踏み出す準備を始めよう。

[PR／ITmedia]

PR

　株価も上昇するなど、景気の先行きに期待が高まる2013年。IT業界では2012年、採用市場は活況を呈し、転職活動も活発に。転職で年収アップを果たしたエンジニアやクリエイティブ職の方も多かったようです。「今年は転職を考えてみよう」という人にとって、今年の動向は気になるものではないでしょうか。2012年の転職事情をおさらいした上で、2013年のマーケットがどうなるか、展望してみましょう。

2012年は転職活動者が増加。「リベンジ転職」も

　2012年に転職活動した人は15.4％で、昨年の9.2％と比較して6.2ポイント増加していることがわかりました。転職活動者が増えた背景には、リーマンショック→震災→洪水→円高の流れで混乱していた経済や雇用情勢が、落ち着きを見せ始めたことが関係していると考えられます。

出典：DODA（以下同）

　2012年に入り、業績が好調な企業や、グローバル化や事業拡大を目指す企業で採用活動が再開され、求人の数や種類は大幅に増加。そうした動きを受け、「良い求人があれば転職したい」と考えていた層が転職活動に乗り出したと考えられます。それに加え、リーマンショック後に新卒の採用を縮小した企業で、入社2〜4年目の社員の不足を補うため第二新卒の採用が活発化し、リーマン・ショック後の就職氷河期に就職活動を行った世代の「リベンジ転職」が増加している傾向も見られます。

　また、経済や社会情勢など外部環境が落ち着いたことで、自身の仕事に目を向ける余裕が出始め、やりがいや年収アップ、キャリアアップを目指す転職者が増加したことも影響しています。さらに2012年の後半からは、大手メーカーで行われた早期退職者の募集やリストラに伴う転職者の増加が見られました。

　転職活動した人（15.4％）の内訳をみると、実際に転職した人は7.2％。それ以外は、現在転職活動中の人が5.7％、転職活動を中断した人が2.5％となっています。

「IT」「クリエイティブ」は転職活動が活発に

　2012年に転職活動が最も活発だった業界は「メディカル」。次に転職活動者が多い「IT」（19.1％）は、スマートフォンやソーシャル・ネットワーキング・サービスの需要拡大により、特にITエンジニアやWebクリエイターの採用が過熱。人材確保のために好条件を提示する企業も多く、それに伴い転職活動者も増えたと推察されます。

　2012年に転職活動が最も活発だった職種は「販売／サービス」。次に転職活動者が多い「クリエイティブ系」（17.8％）は、特にスマートフォンアプリやソーシャルゲームの需要拡大により、Webクリエイターの採用が活発化。さらに、企業の合併や事業提携などの動きも影響して、より将来性のある企業や高待遇を提示する企業へ転職しようとする動きが見られます。

「IT・通信」「クリエイティブ」は引き続き積極的に採用

　2012年、業界全体では求人数、転職求人倍率ともに右上がりの推移を続け、11月には転職求人倍率は1.46に上りました。これは統計開始以降（2008年1月〜）の最高値です。「求職者が求人を選べる」状況が続いたわけですが、全部の業界が一律に推移したわけではなく、業界ごとに見るとそれぞれのカーブを描いています。2013年上半期には採用マーケットはどうなるでしょう。

　スマートフォンやSNSの利用者拡大を背景に求人数が急角度で増加した「IT・通信」「クリエイティブ」は引き続き大いに積極的な採用が行われるでしょう。

　求人数の傾向もさることながら、採用したい人材の条件に変化が表れてきており、端的には「事業全体を見渡せる即戦力人材」と言えます。自分一人の実績を上げるだけでなく、チーム全体をボトムアップしたり、ひいては商材の改善、事業課題の解決といった視点を持ったうえで自分のキャリアを考えられる人材です。管理職や一部の部門に限らず、若手やエンジニアにもこうした姿勢が求められています。求人増の背景を読み取りながら、自分のキャリアをどう活かすか作戦を練ってみてください。

IT・通信業界は「ソーシャル」「インフラ」をテコに求人増が続く見込み

　2012年上半期、他業界を圧倒する勢いで求人が増えたIT業界の採用市場。その要因の最たるものは、ソーシャルアプリ業界の爆発的な成長です。その勢いは落ち着きつつあるとはいえ、SNSプラットフォーマーを始めとした大手企業各社ではいまだに採用意欲は衰えていません。

　また、BtoBにおけるインフラ・ネットワーク分野も、にわかに活気を帯びつつあります。その背景にあるのは、グローバル展開や新規事業を進める企業による、ITインフラへの投資熱の高まりです。スピーディーかつ効率的にビジネス展開していく武器として、ITインフラを考える企業が増えつつあるのです。その代表例の1つに、クラウドを利用したインフラ構築が挙げられます。これまで自社の基幹システムにこだわっていた金融や製造業においても、クラウド化に踏み切る企業が増えているのです。BtoC、BtoBともに活況が続くIT業界。マイクロソフト陣営の久々のトピックスであるWindows 8の発売も求人ニーズの後押しになるはずです。2013年上半期も採用ペースは鈍ることなく、右肩上がりを続けることでしょう。

DODAコンサルタントに聞く！IT／通信業界の最新動向

──最新の求人動向の実態や今後の求人件数の見通しは？

　春から昨年末にかけて、情報通信産業の求人の案件自体は1.2倍程度の上昇。一昨年に比べると伸び率は若干落ちてきているものの、引き続き企業の採用意欲は高い状況です。2013年に関しても若干慎重にはなりつつも、需要の高い業界は積極的に採用をかけていいます。

──特に求人が活発な領域は？

　アプリケーション分野においては、リーマン以降一旦落ち着いた事業会社でのIT投資が徐々に戻りつつあります。また、日本企業の海外進出支援などグローバル化のニーズも引き続き強く、コンサルファーム、SIが積極採用中です。

　それに対してソーシャルアプリは一段落。引き続き採用需要はありつつも、各会社のビジネス状況に合わせて、採用が短期間で上下しやすい状況です。

　インフラ分野は引き続きクラウド、スマートデバイスの構築分野で積極的、昨年までは慎重だった大手も積極的に採用獲得に乗り出してきています。

──求められる人材像は？

　採用基準は昨年に比べ、全体的に高まりつつあります。

　システムの構築そのものだけでなく、企業は如何に効果を発揮するのかという意識が高まりつつあり、要素技術だけでの採用ではなく、 課題解決志向の強い人間を取る方向にシフトしているのが特徴です。

転職後の年収アップは平均15万円　クリエイティブ系は45万円

　転職者全体の転職前の年収は412万円に対して、転職先での入社1年目の年収は427万円と、15万円増加（＋3.6％）という結果になりました。職種別に見ると、9職種中8職種が転職後に年収アップしています。

　最も年収アップ率が高い職種は「クリエイティブ系」（＋12.2％）で、370万円から415万円の45万円プラス。スマートフォンやソーシャルネットワーキングサービスの普及に伴い、Webクリエイターやゲームクリエイターの獲得競争が激化する中、好条件を提示する企業が増えていることが背景にあります。

　業種別では、「IT／通信」（＋1.4％）は転職前の435万円から転職後の441万円と6万円プラスになっています。

積極採用が続く今、一歩踏み出す好機に

　2013年もIT分野では需要の高い業界を中心に積極採用が続いており、転職で年収アップを果たすエンジニアも多い。春が近づくこの時期、一歩踏み出して新しいキャリアにチャレンジする好機が訪れている。

　転職活動は誰しも不安なもの。求人情報に加え、その会社の社風や求められる人材像、自分の客観的な価値──自分では見つけにくく気付きにくい情報やポイントを適格に示してくれるのが、豊富な情報と経験を持つプロの支援・相談を受けられる「DODA転職支援サービス」だ。一般に公開されていない非公開の求人情報を入手できるのも大きなメリットになる。

　「DODA転職支援サービス」には無料で登録できる。キャリアを考える最初の一歩を、まずは気軽に登録して、“転職のプロ”に相談することから始めてみてはいかがだろうか。

DODA転職支援サービス

≫はじめて転職する方のために3分でわかる転職支援サービスのメリットを紹介