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HAHAHA!男の戦いは海を渡る 「トイレッツ」米企業で活躍 「社員はもっと水を飲もう」(2/2 ページ)

» 2013年03月26日 13時26分 公開
[榊原有希,ITmedia]
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 また、ダッガン氏は、トイレッツを開発したセガについて、「非常に緻密な正確性が要求されるデバイスを開発した素晴らしい技術力だけでなく、伝統的ゲームの概念を変える面白い遊びを創造した実績に対して、チームは広く認知され、賞賛されるべきだと思います。結局のところ、ゲーミフィケーションは楽しい存在でなければならない。そして彼らのチームはそれを達成しました」と高く評価する。

 日本の技術の粋を結集して生み出されたトイレッツ。果たして、世界の男子トイレで戦うことはできるのだろうか。「もちろんです」とダッガン氏。「私は世界中のトイレに、トイレッツが設置されているのを容易に想像することができます」

「私たちみんながゲームの勝者です」

 日本ではまだなじみのないゲーミフィケーションという概念だが、昨年6月に国内初の大規模イベントとなる「ゲーミフィケーションカンファレンス2012」が東京・六本木で開催されるなど、少しずつ認知度は高まっている。

 ゲーミフィケーションは一時的な流行か、それとも私たちの日常に取り入れられるのか。ダッガン氏は「近い未来、5年や10年後には、トイレッツのような概念は、すべての“端末”に、トイレだけでなく車やキッチンなどどこにでも持ち込まれるでしょう」と予言する。「運転や料理、トイレ、買い物、すべての体験にゲームフィケーションが登場するでしょう。もし、日々の単調なできごとに、少しだけの参加体験を提供することができたら、その時は私たちみんながゲームの勝者です」

photo 男子のコラボ

 世界進出も射程距離に入ってきたと思われるトイレッツだが、最近、意外な展開をみせている。マイルストンと青島文化教材社が3月15日に発売した、トイレをモチーフにしたプラモデル「俺たちの1/12 男子便所」にコラボを仕掛けたのだ。「男子便所のプラモデルが発売されると耳にして、トイレッツが黙っているわけにはいかない!」と熱いコール。「俺たちの1/12 男子便所」に設置可能なスケールの「トイレッツ ペーパークラフトモデル」を作成し、公式サイトで公開している

 1/12のトイレサイズに合わせたため、完成サイズは幅約3.6センチ、センサー部は幅1センチに満たないトイレッツになってしまい、組み立ての難易度が高いキットになってしまったものの、セガの開発チームは「レッツ!トイレッツ!」とテンション高く攻めている。そんな小さな男子トイレも見逃さないトイレッツ。世界進出に向けた彼らの戦いは、まだ始まったばかりだ。

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