「ReceRecoは極限まで機能を削ぎ落とし、とにかくラクな家計簿アプリを目指した」と平野さん。多くの家計簿アプリが備える「収入管理」や「予算管理」などの機能をなくし、あえてシンプルな支出管理機能だけにとどめたという。「普通の人は、毎月の給料が大きく変わることはほとんどない。わざわざ収入額を入れなくても、支出額さえ分かればあとは頭の中で計算できるはず」
ユーザーから機能追加をリクエストされることもあるが、基本機能の拡充は考えていないという。「日本人はまじめな人が多いので、使える機能が多いとつい“ちゃんとやらなくちゃ”と感じてしまい、だんだん面倒になって使わなくなる。ReceRecoはあえて機能を絞り込み、“ズボラにやろう”と思ってもらえる仕組みを目指している」
より高度な使い方をしたいユーザー向けには、外部サービスとの連携機能を用意している。例えば、写真やメモをReceReco上からFacebookに投稿したり、家計簿データをEvernoteに保存したり――といったことが可能だ。最近では、食事の写真をReceReco経由でFacebookに投稿するといった使い方も人気という。
「サービス開発に当たって参考にしたのは、スマホ向けゲームの『Angry Birds』。Angry Birdsではクリアに3つの段階があって、☆1でクリアするなら初心者でもできるが、☆3を獲得するのは上級者でも難しい。ReceRecoも、1つのサービスでいろいろなユーザーのニーズに対応できる仕組みを作りたかった」と、大のゲーム好きという平野さんは話す。
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