米Cisco Systemsは9月10日(現地時間)、SSDメーカーの米WHIPTAILを買収すると発表した。買収総額はおよそ4億1500万ドルで、取引は2014年第1四半期(1〜3月)に完了する見込み。
WHIPTAILは2009年創業の、ニュージャージー州ホイッパニーに拠点を置く非公開企業。企業向けのスケーラブルな高性能SSDと管理ツールを提供する。ハイエンドの「INVICTA INFINITY」は最高360Tバイトまで拡張でき、80万〜400万IOPSの性能を発揮する。
WHIPTAILの買収でSSD事業を獲得することにより、Ciscoは「Unified Computing System(UCS)」戦略を強化する。同社は2009年から、企業のデータセンター管理の簡素化とコスト削減を目的に、コストブレードサーバ、ネットワーク、ストレージ、仮想化技術を統合するこのUCS戦略を推進している。
買収完了後、WHIPTAILはCiscoのComputing Systems Product Groupに統合される。
Ciscoはこれで、SSD市場に参入することになる。パートナー企業である米EMC傘下のVMwareは昨年、オープンソースのネットワーク仮想化製品を提供する米Niciraを約10億5000万ドルで買収しており、今回のCiscoのハードウェア企業買収で両社間の緊張がさらに高まるとみられる。
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